「お前は俺のモノ」【完結】
Happy and sweet life
ーーーーーーー朝陽が窓から差し込む。

「……ん」

小さく声を漏らす。
まだ瞼が重くて開かない。そりゃそうだ。
昨日あれだけアキラに愛された。
きっと私の体にはアキラに散らされた紅い華があちこちに咲いている。

見える場所は嫌だって言っているのに、アキラはくくっと喉を鳴らして笑うだけで聞いてはくれない。
それにはだいぶ慣れたけど、もうアキラだけのモノになって結構経つのにいまだにそんなだからアキラの愛はどれだけ重いのだろう。

でも、きっと私の愛も負けず劣らず重い。


うっすらと目を開けると、すーすーと寝息を立てるアキラが横にいた。


「大好きだよ。アキラ」


小声でそう呟く。

アキラの瞳に私しかうつっていないことなんてわかっている。
あんな不器用な愛し方しかできない男だ。
他の女の元になんていくもんか。
もし他の女の元に行きたいなんて言い出したらその場で殺して、一緒に死んでやる。

こんな女、選んだことあの世で後悔すればいい。


「……愛の言葉より抱かせろ」


開口一番がこれだ。
呆れちゃう。


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