「お前は俺のモノ」【完結】
I am a pet
「借金を支払う代わりにね、俺がお前を買ったの」
「………う、そ」
だって、会社がどうのって言ってた。
それは?
借金の肩代わり?
「俺に従順なペット、欲しかったんだよね」
「……ペット、って」
「ふふ、ははっ」
嬉しそうに口元に笑みを浮かべる彼を、私は恨めしそうに見る。
…何だと思ってるんだろう。
金持ちって、皆こうなわけ?
「…借金、私が支払います。一生かかってでも」
腕に力を入れながら、私は彼の目を真っ直ぐに見てそう言った。