「お前は俺のモノ」【完結】
「…あーあ、泣いちゃった。
……タエ。お前は、俺のモノだよ?」
そっと、顔を近付けると私の頬へとキスを落とす。
それから、涙をペロッと舐めた。
「や、やめっ、」
そんな事されたのは、人生で初めてで今度は顔が熱くなる。
「口応えはすんな。お前は俺のペット。俺はご主人様」
「………い、や」
「まあ、いっか。まだ初日だもんね」
そう言いながら、彼は私の首元へと顔を埋める。
「や、やだ!!い、いたっ」
噛みつく様に、歯を立てた彼は私の首元にいくつもの証を残した。
自分のモノだという証。
「……恥ずかしくて大学行けなくなるかな?」
そうやって、ニヤリと笑う彼は私にはただの悪魔にしか見えない。
顔が赤くなって、涙を流す私を見て、楽しんでいる。