「お前は俺のモノ」【完結】
「さい、ってい」
ガラガラと、私の中での彼が崩れて行く。
密かに想っていた、あの気持ちまでも踏み躙られた様で。
「そんな口聞くんだ?」
私の言葉にカチンと来たのか、彼は笑みを崩さないまま、低い声を出す。
それから、両手で掴んでいた手首を片手で掴む。
空いた手で、私の衣服を乱暴に剥いで行く。
「いやっ、やめて!!!」
「うるさい」
「んんっ、」
唇を強引に塞がれて、声すら出せない。
息もうまく吸えない。
抵抗しようと体を動かすけど、動けない。