「お前は俺のモノ」【完結】
下だけ着た彼が飲み物を取りにキッチンに向かった。
飲み物を取ってから、寝室の電気を点ける。
「…初めてだったんだな」
彼は私の血を見てそう呟く。
私はただ、彼を睨みつけるだけ。
「……ははっ、随分とまた嫌われたモンだな?」
睨んでるにも関わらず、彼はそれに一切怯まず微笑む。
途中、ソファからベッドに移動させられて、私はここで何度も愛された。
ぎしっとスプリングを軋ませて、彼がベッドに腰かける。
「はい」
そうやって差し出してくれたのは、ペットボトルのミネラルウォーター。
無言で拒絶すると、彼は
「ああ、そうか。飲ませて欲しいのか」
そう、言って嬉しそうにミネラルウォーターを口に含みだしたから私は慌てて彼の手からペットボトルを取り上げた。
そんな私を見て、彼はクスクスと笑っている。
…ムカつく。