「お前は俺のモノ」【完結】

「…大人しく、俺のモンになれ」

「…っ、私は、モノですかっ」

「ペット、だ。モノじゃない」

「っ!酷い…」

「酷くて結構。ペットなんだ。
モノよりは扱い優しくしてやるよ?」


優しくなんて、ない。

無理矢理嫌がる私を抱いた。
何度も何度も。


「何で、私なんですか」


泣きながら、彼の方を見て訴える様に言うと彼はキョトンとしている。
それから、また不敵に笑うと。


「…さあ?」


と、首を傾げながら言った。


「………」


ただ、ペットが欲しかったのなら。
私じゃなくたっていいじゃないか。

喜んでペットになりそうなヤツはいっぱいいるはずだ。


何で、私なんだ。
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