「お前は俺のモノ」【完結】
determination
「…逃げないよ」
「え?」
情事を終えた後、早々に着替えをする彼にそう声をかけた。
その言葉に、素っ頓狂な声を出した彼が驚いた顔を見せる。
「アキラの元から逃げない」
彼のパーカーだけを羽織った私は、体を隠す様にまた体育座りをする。
だけど、視線は彼から逸らさなかった。
どんなに嫌だと思っても、私にはここしか道がない。
無理矢理抱かないで欲しいって思う。
もう少し、優しくして欲しいって思う。
笑いかけて欲しいって思う。
だけど、それを望むのはきっと欲張りなんだ。
私はペットだから。
「え?」
情事を終えた後、早々に着替えをする彼にそう声をかけた。
その言葉に、素っ頓狂な声を出した彼が驚いた顔を見せる。
「アキラの元から逃げない」
彼のパーカーだけを羽織った私は、体を隠す様にまた体育座りをする。
だけど、視線は彼から逸らさなかった。
どんなに嫌だと思っても、私にはここしか道がない。
無理矢理抱かないで欲しいって思う。
もう少し、優しくして欲しいって思う。
笑いかけて欲しいって思う。
だけど、それを望むのはきっと欲張りなんだ。
私はペットだから。