「お前は俺のモノ」【完結】
風呂を出た後、着替えて髪の毛を乾かすと私はリビングへと向かう。
泣いたからか、妙に気持ちがスッキリしていた。
机に向かうとソファに座らず、地べたへと座ってノートを開く。
カリカリとシャーペンを走らせる。
シンとしたこの部屋は、勉強には打ってつけ。
そう、思ったのに。
「…集中出来ない」
自分の部屋じゃないからか、なんなのか。
私は何度も手を止めては頭を抱えていた。
疲れてるのかな。
頭はスッキリしてるのにな。
…まあ、明日やればいいか。
寝てしまおう。
パタンとノートを閉じると、私は一度背伸びをする。
それから、何かかけるモノはないかと部屋を見て回る。
ベッドで寝るのは、どうしてか気が引けてしまって。
だから、ソファで寝ようと決めた。