「お前は俺のモノ」【完結】




溜め息の後、私は抱きかかえられてどこかへと運ばれて行く。
ぎしっと鳴る音を聞いてベッドだと思った。


布団を掛けられてから、何度も頭を撫でられる。
その気持ちよさで、私は再度眠りに落ちて行った。





「……タエ、どこにも行くな」






そう、呟く彼の声は聞こえなかった。
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