「お前は俺のモノ」【完結】
好きな洋服を着てるから、満足しているけど。
でも、ちゃんと“自分の立場”をわかってる。
彼氏が欲しいと思った事はあるけど、無理だって。
女の子らしくて、可愛らしい行動とか取れないし。
私を好きだとか、そんな奇特な人がいるなら、こっちから交際お願いしたい程だ。
だから、19になったけども、私は誰とも付き合ったが事ない。
「今日の合コンいい男いますよーーーに!」
ご馳走様なのか、願掛けなのかわからないが、箸を持ってお弁当箱に向かって手を合わせている。
もう、渇いた笑いしか出ない。
午後の講義を受けてから、急いで帰る支度をすると陽子に声をかけてから帰路につく。
バスに乗り込むと、携帯を取り出し、葵兄に連絡をした。