「お前は俺のモノ」【完結】
「ちゃんと全部食えよ?」

「……多分」

「食わせて欲しいならそう言え」

「…残さず食べます」


どんな方法を使ってでも、私に食べさせようとしそうだから怖い。


一口ずつゆっくりと口に入れて行く。
久しぶりのマトモな食事。

正直、美味しいとかわかんない。

とにかく、全て胃の中に収めようと頑張ってるだけ。


ようやくトーストを半分食べ終えたぐらいなのに。
彼はペロッと完食していた。

朝は食わないとか言いつつ、しっかり食べられてるじゃん。

そう、心の中で悪態をつく。


どうにか全て食べ終えると、すぐに伝票を持って彼が立ち上がる。
少し休みたいけど…、車で休めばいいか。


スタスタと先を歩く彼に付いていく。
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