「お前は俺のモノ」【完結】
無言のままお互い車に乗り込んで、シートベルトを締めようとしたとこに彼の手がにゅっと伸びてくる。
そのまま、頭を掴まれてちゅっと彼と私の唇が触れ合う。
「……っ」
「タエ」
貪る様に私の唇を吸い上げると、彼はぺろっと上唇を舐めた。
トクトクと心拍数が上がって行く。
「…くく、そんな物欲しそうな顔するなよ」
「!?」
意地悪そうに微笑む彼に、一気にかああっと顔が熱くなる。
何、物欲しそうな顔って。
そんな顔してたわけ!?
わかんないよ!
恥ずかしさで顔を逸らすと、尚も彼は笑い続けていた。