夏の日の思い出
もうそろそろ、花火が上がる時間になる時、彼は私の手を握って引っ張った。

「俺の秘密の場所に案内するよ。あそこならすごく綺麗な花火が見えるから。」

そう言って笑う彼の横顔は、子供っぽく見えた。
私は、その横顔を見ながら一生懸命彼の後に着いて行った。
しばらく走って着いた場所は、何もないただの芝生だった。
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