夏の日の思い出
「もうそろそろだよ。」

彼は、腕時計を見ながら言った。
しばらく待っていると大きな音と共に暗い夜空に光りが広がっていた。

『綺麗……。』

私は、その光景をじっと見ていた。

「ここからなら座って花火が見えるんだ。多分俺しか知らない場所だしね。」

そんな言葉を聞きながら私と彼は花火を見上げていた。
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