私、諦め悪いんです
start
「持ってみる?」眩しい笑顔に見惚れていた私は不意に手渡された弓をあわててうけとる。ほんのりと温かい……。なんだか凄くくすぐったい気持ちでせっかく頑張って説明してくれているのに半分くらいしか頭に入らない。ちょっとクセのある髪はワックスでばっちりかっこよくしてあって、綺麗なブラウンの瞳はクリッとしていてちょっと低めの声。正直、私のタイプとは全然違うし凄くイケメンってわけでもない。ちなみに私のタイプは黒が似合う男らしい不良系男子だよ♪とにかく全然知らないしタイプでもない先輩だった。なのに私の心にビビビ!!ってきたの。もしかして……。恋愛経験0の私に??やっと見つけた、私の王子様~!決めた!私、弓道部に入部する!小学生のころから憧れていたし……。
「入部、待ってるよ」名前も知らないその先輩が笑顔で言った。私以外のたくさんの人にも言ってるはずなのになんだか凄く嬉しい。待っててください、私の王子様!って思いながら、「はい!」って返事した。
「麗奈~?何部に入部するの?」帰宅したらお母さんに聞かれて私は笑顔で答えた。「弓道部だよ!」
私と先輩の出合いはここから始まった。そしてその出合いは私の淡くて苦い本当の恋の始まりでした……。
「入部、待ってるよ」名前も知らないその先輩が笑顔で言った。私以外のたくさんの人にも言ってるはずなのになんだか凄く嬉しい。待っててください、私の王子様!って思いながら、「はい!」って返事した。
「麗奈~?何部に入部するの?」帰宅したらお母さんに聞かれて私は笑顔で答えた。「弓道部だよ!」
私と先輩の出合いはここから始まった。そしてその出合いは私の淡くて苦い本当の恋の始まりでした……。