離してなんかやるかよ。
あいつは松本が家に戻るのを確認してその隣の家に入ろうするけど、鍵がドアにささったけど抜けない様子。
「あれ?鍵が抜けない!」
あー…
ったく。
松本とあいつが家でご飯食べるほど仲良しだったっての知って今無性にイライラする俺はあいつのとこに行った。
「貸せよ?」
あいつの腕を持って俺は言う。
あいつからは何時も俺の甘い香水が香るのに今はそんな香りしなくて…。
別のシトラスの香水の香りがした。
「…え?」
あいつは驚きながら目をパチクリする。
えじゃないし
それにシトラスの香りとか松本のだよね?
なんだよ。
「邪魔…」
松本ってやつなんだよ?
マジでなんだよ?
俺はとりあえずあいつの腕から手を離す。