離してなんかやるかよ。

「あー…。ごめん」


無性にむかつく俺にきつい口調で邪魔って言われたあいつは謝りながら俺から離れる。





俺はあいつの鍵を普通に引っ張った。



…ガジャッ



すげぇうるさい音が鳴る。



普通に引っ張ったつもりだったけどかなり思いっきり引っ張ったみたいに鍵がガジャッって抜けたのは


俺がイラついてるから無意識に力を強めたのかもな。




「開いたけどはいんねぇの?」



俺は家のドアを開けるけどあいつは目をパチクリして家の前の廊下に立ち尽くしていた。



相当ビビってるな、こりゃ。




でもまあ俺を怒らしたのは


お前と松本なんだよ?



無意識だと思うけどさ。

< 112 / 373 >

この作品をシェア

pagetop