離してなんかやるかよ。


「あー。焦げそう焦げそう!」


「ばかなんじゃねぇの?柚來」


「え…」


あいつはパンケーキを焼いてるみたいで焦げそうって騒いでた。



だけど俺が早速いじってさりげなく名前で呼んだらあいつ顔真っ赤にした。






「顔赤いけど?」



「ええっ!?いやいや…あたしは顔も赤くないしバカじゃない!」



「あ、そう」



「ええっ!?ほかにいうことないの!?」



なに?


リアクション薄かった?



そう思ってると若干、焦げ臭いにおいがした。



だからひょっとしたらパンケーキ焦げてんじゃない?と疑問に思ってフライパンをみると大正解。


「あー、言うことあるよ?パンケーキ焦げてる」



「ええっ!?そんなまさか〜…。ってええ〜!ほんとだ!真っ黒に焦げてる!」



ちょっと待って。


面白すぎ。



朝から爆笑させんなよ。



「食えば?」



俺は笑いながらそう言う。


「えー?ママさん食べてください!」



あいつは俺の母さんに頼むもののさすがに2枚も食った母さんは

「もうお腹いっぱいよ〜…」



って言っている。



「ママさんチョコレートジャムとかたっぷりつけて食べるって言ってたからもうちょいいけますよ!」



だけどあいつはへこたれずにそう言ってる。



まあそんな絡みがありつつ結局パンケーキは10枚も焼けて俺達はチョコレートジャムをつけてパンケーキを完食した。


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