離してなんかやるかよ。
「「いってきます!」」
俺達は母さんにそう言って家を出た。
そして学校に自転車で向かってるとあいつがさっきから落ち着かない様子で辺りを見回している。
「どうした?」
「え、いやー…。なんでもないよ?」
なんでもないわけねぇとは思ったけど尋問するのは悪いと思ったし聞かないことにした。
するとその時、
「あー!宇佐美さん!」
誰かがあいつを呼んだ。
「あ、やばい!見つかった!どうしよ!よし逃げよう!」
あいつは声の主が誰か気づいたのか逃げようとペダルを踏むけどまたもや自転車が傾いて…
前回は助けれたけど今回俺は唐突の出来事すぎて助けれなかった。