離してなんかやるかよ。

「いやいやいやちょっと待って」っていうあいつをスルーして気付いたら俺と松本は



「俺、蒼生って言うんだよね!蒼生って呼んで!」


「ぜってぇ嫌だね」



「え~。いいじゃん颯~」


「馴れ馴れしいからやめろ」



なんやかんや仲良しになっていた。





そして気付いたら学校にもついてた。




周囲から視線がすげぇ刺さる。



「あの子誰?」



「あの子神崎くんのなに?」



これを地獄耳というのか


影で女子がヒソヒソ話してるのが聞こえる。



俺は友達の情報によると割と女子の中で人気らしくて



目立ってるらしい。



「あの子って松本のこと?」


だよな?


松本は俺のなにって?


俺も知らねぇよ!


まあなんやかんや仲良しにはなってしまったけど。



「違うー!降ろしてー!」


あいつは俺の後ろで騒いでる。


「うるせ。ちょっと待て」


「待てない!」


そう言ってあいつは動く自転車から飛び降りた。


はぁ?


なにやってるの?あいつ。



「いたぁ~!よし保健室行ってくる!神崎ありがと!」



そう言ってあいつは足が痛いのかすげぇ変な走り方で保健室へ行った。



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