離してなんかやるかよ。

♡キミが好き


【柚來side】



今あたしがいるのは保健室です。


保健室で保健の先生に怪我した足を治療してもらってます。




「転けたの?」



保健の先生はそう聞いてくるけど…。



神崎といるところをどうしても松本くんにみられたくなくて



松本くんと神崎といる時は会いたくなくて松本くんに声をかけられたから逃げようとしたら転けた。



なんて言えない。



だけど転倒したことに変わりはないし頷くあたし。



「痛かったよね…」


まぁ…。


血が少々でてるけど擦り傷で済んでよかった。



捻挫とか骨折しなくてよかった。



神崎は人気者であたしが神崎にぎゅーしてたから


それをみた神崎ファンがあたしにすごい嫌悪感を感じてる気がして


あたしは一刻も早く自転車から降りたくて飛び降りた。



その時少し足を捻った気がしたけど



反動で軽く痛んだだけだった。



だから今も軽く痛いぐらいで



「あの湿布ありますか?」


「あるわよー。擦り傷以外に痛いとこあるの?」



「まぁーちょっと…足首が…」



「そっか。じゃあ湿布貼って少し座って休んでな」




保健の先生に湿布をあたしに渡して用事があるのか保健室を出ていった。



「え…」



あたしは保健室でひとり。


窓が少し開いてて秋風が入ってきて涼しい。

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