離してなんかやるかよ。
座っていたソファーにふと寝転がる。
そしてシューノンの歌を口ずさむ。
…ガラッ
「なにしてんの?」
「えっ?」
保健室のドアが開いて
誰かが入ってきた。
そいつはあたしの目の前に立って
「その曲知ってる」
って言った。
あたしは部屋に人が入ってきたのがビックリで起きる。
神崎…。
保健室に入ってきた人物それは神崎でした。
そう言えばあたしが神崎と初めて会った時もこんな感じだったよね。
なんだ、このデジャブ感。
「うん。シューノンの最新曲だよ」
「その曲いいよね。つーかお前足大丈夫?」
「擦り傷と軽く足首痛めただけかな。全然大丈夫だよ」
「よかった」
神崎はすごい笑顔になって
その笑顔にちゃっかり胸がキュンってする。