離してなんかやるかよ。


「…好きです」


恋する気持ちが



言葉に溢れた。


これが最後の早とちり。



「……そうなんだ。で、誰が好きなんだよ?」




「え…?」



神崎って案外天然?


それともあたしをいじってるの?



あたしが座るソファーに神崎は座った。


しかも隣っっ!!


ち、近い…。



告白して心臓がドキドキしてるのに



そんなに近くに来られたらあたしの心臓が耐えられません。




「…言えよ」



う…。



言わないといけないのはわかってるよ?


ちゃんと神崎が好きです!って伝えないといけないのはわかってる。


だけど



恥ずかしいよ。



「…俺のこと好きなんだ?」



「え…」



知ってるの!?


ってことは…やっぱり神崎はあたしをいじってたんだ!

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