離してなんかやるかよ。


遊園地に行く当日。



朝ごはんの白米と味噌汁と玉子焼きを目の前にして俺は楽しみで仕方なかった。



「颯楽しんできてね!あー、じゃああたしもう行くから!」



「いってらっしゃい」



母さんは仕事があって仕事場に向かった。



にしても…



あいつなにしてんの?



今朝ごはんを食べてる部屋には俺ひとり。


あいつはまだ姿をみしてない。


まだ起きてねぇの?


それか…


服に時間かけてんの?



俺は服にそんな気合いれず普段着で遊園地に行くことにしたけど。



やっぱり女子は身支度に結構時間かかんのかな?





「…ふぁ〜。眠い」



俺が疑問に思ってたら俺のいる部屋にあいつが来た。




すげぇでっかく口開けてあくびしながら…。


服は思いっきしゆる着。




ダボダボのTシャツの下にスウェットパンツ。


で、あいつは朝ごはんがある机の前の椅子に座った。




「なんか…。服迷ってた挙句…やっぱり普段着でいっかなって…」



服迷ってたんだ?



なんかかわいいんだけど。



それより服装が…


「かわい過ぎる…」




こいつ煽ってんだろ?



あいつは顔面を真っ赤にして玉子焼きを食べるけど。



っ…!


照れすぎ…

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