離してなんかやるかよ。

あいつが寝たあと、俺は柚來の部屋を出て
松本から着信があって出たら先に帰ったのかよ!って言われたから一応柚來が発熱で一刻も早く帰らないといけなかったって言った。



つーかぶっちゃけ一刻も早く帰らないといけねぇなら休憩所で休まず普通にさっさと帰宅すればよかったわ。


そんなこと思ってたらいつの間にか夜は明けてて…



翌朝。



…ガチャ


ノックもせずに俺はあいつの部屋に作ったお粥を持って入る。






だいぶ体調良くなったかな?



「…あ。おはよ〜っっ!」



部屋に入るとラジオ体操してるあいつが俺に挨拶した。



ラジオ体操とかすげぇエネルギッシュなんだけど?


昨日発熱だったとは有り得ねぇ…。



「昨日熱で寝てばっかで体鈍っちゃったら文化祭の準備の時に困るからね!それでラジオ体操〜!」


いや俺、別にラジオ体操なんでしてんの?とか聞いてないけどさ。

そうなんだ…。


体鈍っちゃったら文化祭の準備困るか…



そんなにこいつの文化祭の準備は動くのか…、大変だな…。




「というか部屋に勝手に入らないでね!わかった!?」


「あ、ごめんなさい…」



そう言って俺はあいつのために調理したお粥を持ってあいつの部屋を出た。


お粥、俺が食べよっか…。


それよりあいつ俺の部屋に勝手に入んなとかあいつ自身ここに居候した当初俺の部屋に勝手に入ったのに…



熱治って若干生意気になったな。



そう思いながら俺はお粥を食べてカフェのバイトに行ったんだ。

< 160 / 373 >

この作品をシェア

pagetop