離してなんかやるかよ。



颯はすぐにあたしを離してくれた。


あたしは後ろを向くとそこには颯がいて顔を背けていた。



拗ねてる!?


というか…


「怒ってる?あの…!あたしなんか悪い事したよね…!?ごめんね…!?」




「別に。というか上目遣いとかずりぃ」



上目遣いっっ!?



え。あたし無意識にそんな事してたんだ…


なんか面映ゆい…。



それに別にって颯もうイラついてないんだ。



よかった、安心。




「つーか。弁当作ってきたんだけど?」



「知ってるよ!あたしの分も作ってくれたら良かったのに」




ってあたしなに言ってるの!?


颯にとったら煩わしい事だよ。




「いや、だからお前の分も作ってきたの」



ええ!?



ほんとにっ!?



颯…ありがとうっ!!



照れくさそうに「ん…」って言ってあたしにお弁当箱が入った袋を渡す颯。





「2人ってお付き合…「じゃあ直谷くんと颯食べよっか」



直谷くんが何かを言ってるのにあたしは気付かずそう言って翼達がいる所まで行ったんだー…


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