離してなんかやるかよ。
「でね!お留守番頼まれてるしその間パーティーの準備しよっかな!って」
翼はあたしにそう言って折り紙で作った輪っかの束を渡してきた。
あー、なるほどね!
それはそれはナイスアイディア~!
そして2人でキッチンとリビングを装飾した。
「楽しかったね!あとは両親の帰り待つだけだね!」
そして装飾は全て済み翼はそう言った。
んー。
だけどパーティーだからクラッカーとかいるよねー…
それにケーキ!ケーキいる!
今は7時。
8時にはお母さん帰ってくるしお父さんも基本的に8時頃には帰ってくるからあと1時間しか時間ないしケーキ作る時間ないもんね。
「そうだ!柚來あたしクラッカー持ってる!」
翼は突然そう言ってクラッカーを学校のカバンから取り出す。
なんでに学校のカバンに入ってるか分かんないけど頼りになる!
じゃああたしはケーキ購入しに行こう。
近所にはケーキ屋さんがあって本気でチャリこいだら10分もかからないぐらいでつくんだよね。
あたしは翼にケーキ屋に行くって言ってお母さん同様翼に留守番を頼んだ。
「え、柚來…」
翼が何かを言おうとしてたけどあたしは聞くことなく家を出てケーキ屋さんへペダルを踏みチャリを全力でこいだ。
ケーキ屋さんにつきあたしはお店で一番人気のホールの苺のショートケーキを購入して家に戻ろうと自転車に乗った。
だけどやばいね。
ケーキどうやって持って帰ろう。
そう。
あたしの自転車はかごがついてなくケーキを入れる場所がない。
かごないしどうやってケーキ持って帰ろう…。
自転車に乗りながらぼう然と考える。