離してなんかやるかよ。


それから授業は全て終了してあたし達は文化祭の準備を始めた。




多々の風船を飾って星や文字を作るためあたし達は風船をふくらませる。





だけどなかなか膨らまない。



これ以上膨らましてたら酸欠状態になりそうな気がする…。



「あ、宇佐美さん。俺もやっていい?」



そんな時直谷くんがきた。



あたしは「是非やっちゃってくださいよ」って言ってその場で少し休憩。




「そろそろ文化祭なんだね。…と言うかさっきから気になってたんだけど看板の絵すごい上手いね」




「あー、看板?それあたしが描いたんだよ!」



「あ、そうなんだ。宇佐美さんすごいじゃん。将来絵描き屋さんなれるよ」




絵描きさんって言い方…



すごい面白い。




それにそんなにすごくないよ!



絵が上手いとはよく言われるけどまあそれは




「両親がデザイナーだからね!」




昔、頻繁にお母さんやお父さんに絵描いて貰ってたよ。



それでそれ見ながらあたしも絵偶に描いててた。



それを聞いて直谷くんは僅かな間をおいてそうなんだ…と言った。



直谷くんの表情が少し曇ってたけどあたしは気にせず話をする。





「だけど両親そのデザイナーの仕事で今アメリカいるの!」



この話は今朝も言ったけどね。



「え。じゃあ今ひとり暮らしな…「柚來はね、今お父さんの知人と暮らしてるんだよ!」





今度はちゃんと聞いてくれた!



と思ったら…翼の登場ですか!?



あたしと直谷くんがいい感じに盛り上がってたところに翼がきた。

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