離してなんかやるかよ。


来たのはいいんだけど余計なこと言わないで。



確かにお父さんの知人の神崎さんのお宅で暮らしてますけどそれ以上この話をしたくない!



だからこの話題に深く質問とか禁止!



質問されても答えれないよ!


神崎家に居候中です!と言うことはあくまでも秘密です。





「柚來!そう言えばその知人の家あたしまだ行ってないよ。行きたいよ」



え…。




それは1番困った話だよ…!


行きたいって言われても絶対無理。



地球が逆さになっても死んでも無理です。

残念ながら友達が訪問するサービスは行ってません。





「え、柚來ちゃんルームシェアしてんの!?じゃあ柚來ちゃんの家と俺ご近所ってわけじゃないんだね」




そしてそして松本くんの君臨です。



あたしのこと宇佐美さん呼ばわりだったのに何故か今柚來ちゃんって呼んでるし。



柚來ちゃんに昇格したか。


そっか、失礼ながらそこまで嬉しくもないな。





それにルームシェアしてることバレた!!



それはやばいよね。


だけどまだ颯の家ってはバレてないし!



大丈夫!



それより大丈夫じゃないのはあたしと松本くんが住んでるのがご近所ってことだよ。



翼完全に聞いてるよ!




「いいな~。柚來交換して!そしたらあたし蒼生のご近所になれる!」



翼怒ってる!と思ったら怒ってなくて憧れてるよ。






それに松本くんの隣人が翼か…。



翼と颯が暮らすのか…




いやそれは松本くんにとって災難でしかないよ。




それにあたしも翼に颯と住んでるってバレるしそれはあたしにとっても災難でしかないよ。




とにかく交換も無理だし行きたいって言われても無理だよ。


「よし文化祭の準備!準備~!」




あたしは逃げるように大量の膨らましてない風船をとって1つの風船を膨らましながら教室を出た。






「ねぇ翼と榛陽」




あたしが教室にいない時、とんでもない会話が繰り広げられてることをあたしは知らなかったんだー…






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