離してなんかやるかよ。
というかチャラ男すごくケーキをみて嬉しそうに笑う。
「美味そうでしょ。まさか甘いもの好きなの?」
ぶっちゃけチャラ男と話してる時間ないけどケーキみてすごく幸せそうに笑うから気になった。
「すげぇ甘いの好き」
あ、そうなんだ。
スイーツ好きだから香水もチョコレートの香りするのね。
そっか、甘党なんだ。
それならちょうどいい。
「やる」
あたしはケーキをチャラ男にむける。
「は?まじ!?いいの!?」
「うん!持って帰れないしさ!いいよいいよ!」
うん。
ほんとに持って帰れないし!
アスファルトに倒れそうになったの助けてくれたしお礼にあげるよ。
お母さんとお父さんと翼には悪いけど。
ケーキ1度家帰って近所のコンビニでケーキ買うよ―…
「やった!さんきゅー!」
神崎はとっても喜んで笑ってる。
「じゃああたし急いでるから」
そして自転車に乗ってあたしはチャラ男と別れた。
帰り道
ふわっと甘い香りはしなくて
チャラ男ケーキ、お母さん達にプレゼントするケーキだったから絶対完食してよねって思ったー…