離してなんかやるかよ。


【颯side】



「あ、母さん」


俺、神崎颯(かんざき そう)は母さんが服買いたいっつうからついて来て言われ暇だったし服買うのについてきたけどレディースの服ばっかでアウェー感とかあって店をでたら知ってる女の子がいてそいつと話してた。


そいつは小さな女子でふわふわな黒髪してて大人しそうな見た目なのにすげぇ趣味派手で俺をチャラ男だと思ってるし案外毒舌。



で、そいつが俺の大好きなケーキくれて別れたあと母さんがちょうどファッションショップをでてきて





「あれ、どっしたの?それ」



ケーキのことに聞かれた。


「あ、ケーキ?あの子にもらったんだよ。帰って食おうぜ」



俺は自転車に乗る女の子を見て母さんに言った。



にしてもケーキとかほんと嬉しいわ。


まじサンキューな。



「あの子…知ってる…」





俺が嬉しがってたら

母さんがなにかを言った。


だけど聞き取れなかった。







まぁたいしたことない話だと思うし
はよ帰ってケーキ食おう!


「ケーキ!ケーキ!」


「なんかガキみたいね颯」


そう言う母さんに俺はいやいやと笑ってみる。


まぁそんなこんな笑い合いながら母さんと俺は家に帰った。


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