離してなんかやるかよ。
…っ
直谷は柚來が好き。
そして柚來と小学校の時仲が良かったやつ。
直谷、柚來に告白しねぇよな―…
俺は柚來のところに今すぐ行きてぇけどやむを得ずバイトする。
「翼~。俺悩んでるんだよ、ダーツが1本も的に当たらないんだよ」
松本が高値のダーツを終えたのかそれとも休憩してるのか胡桃に話しかけにカウンターの方へきた。
ダーツが外れてばっかで悩んでるって…
松本はお気楽でいいね。
俺は好きなやつを追いかけれず好きなやつライバルに取られそうだよ―…
「蒼生そのダーツ高いらしいよ?」
「ええ~!まじっ!?じゃあやめるわ」
さっきまで悩んでるって言ってたのに…。
これ以上ダーツしたらやばいと思ったんかな、今でもやばいのにな。
「松本。お前5千円もダーツにかけてた」
「颯5千円って冗談だろ」
いやまじで。
そう言ったら松本すげぇ焦ってた。
そりゃ焦るよな…。
まあそんなこんなで結局ダーツ代は胡桃と松本が割り勘して払った。
*
*
*
「神崎くん…。さっき飛び出した客と今話してた客の子カフェで見ない顔だけど神崎くんのお友達?」
カウンターで食器拭いてたら先輩が俺に聞く。