離してなんかやるかよ。

「あたし最低なの。あのね、この前見ちゃったんだ、神崎くんとさっき飛び出した女の子が楽しそうに喋ってるところ。神崎くんに彼女ができたのは聞いてた…」



そう言ってそれから先輩は俺に語り始めた―…







「反省してんならいいよ」



俺は先輩がそんなこと思ってたなんて知らなかった。



だけど反省してんなら自分のこと最低って言うんじゃねぇよ。




先輩は…、俺のことをよくわかってて。




カフェに女の子がよく来て俺にかっこいいだの言ったり質問してきたりするんだけど



ぶっちゃけ俺に質問したり口説いたりする女の子と話すのは俺はそんなに楽しくなかった。





それを先輩は見破ってたから



俺にこう言ったんだよ―…




< 226 / 373 >

この作品をシェア

pagetop