離してなんかやるかよ。
『この前さっき飛び出した女の子と神崎くんが話してるの見てあたし思ったんだ、神崎くんはこの子が好きなんだって…。神崎くんに彼女ができたのは知ってたからその子が彼女だとはすぐわかった。』
神崎くんはお客さんの女の子にはつまらなさそうに話すのにその子といる時すごく楽しそうに話してたから―…か。
『だけど神崎くんの彼女がこの前の雨の日木の下で二人きりで男子と喋ってるの見たの…。
その子がさっき飛び出した男子だった。神崎くんは一途なのに彼女が大好きなのに彼女は他の子と二人きりで話すんだって思った…。
それで急用済ましてあたしこのカフェに来たらあの彼女が神崎くんの目の前でこの前の雨の日二人きりで話してた男子といた。
神崎くんの彼女なのに神崎くんはすごく彼女を大切にしてるはずなのに…あの子は…ほかの男子と仲良くするんだって…そしたらもうすごくイライラして』
俺と直谷で揺るいでるのにむかついて普段はしねぇ頬っぺにチューしたのか…。
あいつは揺るいでねぇと俺は信じてる。
揺るぎない想いを俺は確かにかかえてるしあいつが好きだ―…
あいつじゃねぇとだめなんだよ―…
俺は確かに先輩の言う通り一途かもしれねぇけどあいつにとったらいまの俺はチャラい奴なのかな―…?
あいつにチャラ男呼ばわりされたことがある。
あの時は俺も自分がチャラいことに気付いてなくてよく考えてみたらピアス開けてるからチャラいのかなって思った。
だけど今は…
好きな人を守れなくて
好きな人を泣かして
好きな人をほっといて
遊び人だと思われるのかな?
いや違う…。
チャラいと言うより遊び人と言うより俺はやっぱり、かっこわりぃ奴って思われてるかもな―…