離してなんかやるかよ。

直谷と柚來すげぇ親近してて…


すげぇ胸が苦しかった。



シャイな直谷が柚來にスキンシップしてて俺は柚來が直谷と結ばれちゃうんじゃないかな




もうとっくに結ばれてるんじゃないかなって思った。




ひょっとしたら柚來が直谷に告白されて柚來は俺のこともう好きじゃなくなってるかもしれない、



柚來は直谷のこと好きになって俺のこと嫌いになったかもしれない―…




俺は好きなやつ泣かして



好きなやつ追いかけることできなくて


好きなやつ守ることできなくて



あいつが泣いてるのにそばにいてやることもできなかった。





それだけで嫌われたんじゃねぇのか



守ることできなくて幻滅したんじゃねぇのかって不安なのに




直谷と柚來が親近してて



もう手遅れなんじゃねぇのか


二人はもう結ばれてんじゃねぇのかな―…





俺の中にある不安が不安感がいっきに募った―…







俺が不安感でいっぱいになってると気づけば直谷はマンションの前にいなくて柚來はマンションにひとりで入っていった―…




今度こそ追いかけなきゃ




そしてそばにいなきゃ



だけど柚來のそばにいて俺はなんて言ってやればいいんだろう。




というかあいつと直谷は今付き合ってるかもしれねぇのに泣かした俺があいつが泣いてたことを励ましても



無意味なんじゃねぇか。



あいつにとったらなんで励ますの!?って疑問に思うことなんじゃねぇのか…




いや、疑問に思うんじゃなくて



励ましなんていらない!


ってきっと思うよな―…



俺はあいつに嫌われて当然で



あいつに捨てられて当然。




あいつは直谷と結ばれて当然。



仕方ないことなんだ―…




< 232 / 373 >

この作品をシェア

pagetop