離してなんかやるかよ。


なんでケーキお母さんが買ってた理由は不明だけど。


あたし達はそれからそのお母さんが買ったらしいケーキを机に置いて準備万端!

あとは両親を待つのみ!


クラッカーをあたし達は持って電気が消灯した部屋の隅に隠れる。


そしてカチャ…。


「ただいま〜」



お母さんの声だ!



「なんか部屋暗くないか?」


あ、お父さんの声だ!


両親が同時に帰宅。


そしてお母さんはあたし達のいる部屋にきて電気をつける。



せーのっ!



お母さんが電気をつけるのと同時にあたしと翼はクラッカーを鳴らした。




「お母さん!お父さん!仕事で海外進出?おめでとう!」


「ゆ、柚來…。それに翼ちゃん…」



お母さんは号泣。


お父さんはフリーズ状態。



あたしはそんな両親に抱きつきながら



「ありがとね」



って感謝の気持ちを言った。



「ありがとうはお母さんの方よ。柚來ありがとう!もう柚來にこんなに感謝されたらお母さんもはりきるしかないわね!オムライス作りましょう!」



そしてオムライスをお母さんは作ってあたし達が用意したケーキ等でお祝いした。




翼もオムライス美味しいって言ってたしよかった。



苺のホールケーキは翼の言う通りお母さんが買ってきたものであたしと当分会えないから喜んでほしくて買ったんだって…。



お母さんありがとう…。



あたしすごく嬉しいよ、苺のショートケーキ大好きだもん。






そんなこんなで両親の仕事の昇格祝いは終え翼も家に帰った。



お母さんはケーキを食べてる間も泣いてた。





お母さん泣きすぎだよ。
目が腫れないかあたし心配だよ。



まああたしも号泣してたけど―…




そしてそして時は経ち


あたしの両親は海外へ出発の日。



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