離してなんかやるかよ。


「具合悪いって聞いたからあたし心配でっ!あ、あのね薬買ってきたから…えっとお水持ってくるから薬飲んでね!」



柚來は走ったのかすげぇ汗かいてて息遣いが荒い。



それに全然落ち着いてないし噛みまくりだろ。



やばい、相変わらず面白い。




つーか薬って俺、確かに具合悪かったけど


今はだいぶ落ち着いたし


具合悪いって風邪じゃなくてセンチメンタルになってたつーか精神的に少し傷ついたりして具合悪い感じになっただけだから。




って俺は柚來に言おうとしたんだけど


「あ、お粥も作ろうかっ!そうだね!作ろう」



なにこいつ、一人で喋ってるし。



柚來はそんなこんなでキッチンの方に行った。


お粥って柚來、料理苦手なんじゃなかったけ?



パンケーキを作ろうとしたけどまともに作れなかったし。




お粥作れんの?



なんか俺嫌な予感しかしないんだけど。




まぁ心配してくれてお粥作ってくれるってすげぇありがたいことだし作ってもらうか。



すげぇ俺は柚來を避けたのに


嫌おうとしたのに


柚來は俺のことを心配してくれてる。



すげぇ優しすぎるだろ。


こんなに優しかったら


俺お前のこともっと好きになるよ―…


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