離してなんかやるかよ。

リゾットを食い終えた俺は食器や鍋を洗おうとする。


その時、家の電話が鳴った。


誰だよ…。



そう思って受話器を取ろうとする。



あ…



そしたら柚來と手が触れた―…



目もあって…


柚來の頬がほんのり赤く染まってる。



胸の奥がキュンって鳴って俺の顔も、自覚するぐらい熱い。



さっき自ら柚來の手首掴んだのに不意に、こういうラブハプニングあるとすげぇドキドキするんだな―…



それに柚來からはすげぇ甘い香りがした。



生クリームの香り―…



その香りは俺の胸をくすぐるんだ―…


その香りに俺は胸の奥があつくなるんだ―…









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