離してなんかやるかよ。
「やだ」
颯はあたしをあたしの部屋に連れて行ってた。
そしてあたしをベッドの上に置いた。
ひぃ〜!
あたし監禁されるの?
颯はまだあたしの部屋を出て鍵を外からかけてないから…あたしまだ監禁されない?
「…やっぱする?」
「へっ!!? か、か、か…監禁するのやめてください!」
…お願いします。
「…は?俺犯さねぇよ?…あ、多分」
「えーっ!多分じゃダメだよ!突き飛ばしたことも颯のことプレイボーイって思ってることも謝るから!許してくださいっ」
…お願いします、許してください。
「…まぁ犯すってそう言うことじゃないんだけどね。それとお前さ、俺のことプレイボーイって思ってんの?今お前なに言ったかわかってる?」
「…え」
じゃあ監禁はしないの?
よかった〜!
だけど犯すんだ…。
颯、だめだよ…、早まっちゃだめ!
なにも犯さないで。
それに颯、プレイボーイって思ってるよ。
なに言ってるかわかってるよ。
プレイボーイって思ってるって言ったんだよ。
プレイボーイって思われてて確かに良い気はしないよね。
そりゃ怒るよね。
「なに言ってるかわかってる。怒るのもわかる!だけど犯さないで。早まっちゃだめ!」
「…んなに嫌がったら本当はやる気じゃなかったけどしたくなる」
颯はベッドの上に寝そべるあたしの上に被さるように乗った―…
すごい近距離で甘いチョコレートの香りがする。
あたしの生クリームの香りと颯のチョコレートの香りが絡み合った―…