離してなんかやるかよ。


それに…


髪色変わってる。


茶髪に…。



ウィッグかなぁ?


今日家一緒に出た時は、黒だった気がする。



茶髪でチョコレートの香りがするから本当に颯がチョコレートに見え…ないか。



「白雪姫ちゃん!」



「え…?」



颯と話していたら



後ろから松本くんの登場です。



またですか……。


また松本くんですか……。



今度は何を邪魔しに……



「あ、王子様と白雪姫ってやつ?ラブラブだね!2人とも!」



邪魔しにじゃない。



松本くんは茶会しにだ。



だけど茶化されるのは颯にとったら迷惑極まりない話だよね。




あたしにとったら好都合な話。



ラブラブって思われて嬉しいに決まってる。



だから今、顔が赤いと思う。


「…あれ?2人とも照れてる?」




え…。



颯も照れてるの?



「照れてねぇよ」




なんだぁ……。



照れてないのかぁ……。



昨日照れてたけど


今日は照れてないよね。



「……え?なに?聞こえない」



「うぜぇ。お前さっさと体育館行け、告白大会出るんだろ?」





「あぁ、頑張るよ」



え……。



松本くんもでるの!?


なんか前に松本くんが告白大会出る話聞いたことがある様なない様な……。



「とりあえず体育館来いよ。告白大会見に来いよ。じゃあ白雪姫ちゃん頑張ろうね」




そう言って松本くんはあたし達の前を離れた。




え……?




松本くんあたしが告白大会出ること知ってるの?




だから頑張れって……言ったの?


って!!



「あ、あたしも行かなきゃ!」



「どこに?」



「体育館!」



「体育館?体育館って告白大会の準備してるんじゃ…」



あ、しまった〜!


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