離してなんかやるかよ。

「柚來が今神崎さん家の颯くんとお付き合いしてましてそれで…」


『そうなんだ。柚來に彼氏が…、あんなにシューノンシューノン言ってた子が…』



あれ!?


スピーカーになってる!?



というか翼お母さんになんてこと言ってるの〜!?



それにシューノンシューノン言ってたからって彼氏できないわけじゃないでしょ〜!!



ぶちっ


翼さん思いっきり今スピーカーoffにしましたよね。




そして翼はあたしのスマホを片手にどこかへ行き…すぐに戻ってきました。




「はい。柚來」



なにをしたの?


なにを言ったの?



翼が帰ってきてスマホを返されたけど電話は切れてて…



なにしたの〜?



「とりあえず柚來によろしくって。あとNYでは自由の女神の前で待ち合わせだって。神崎連れてこいと」



は、はい。


自由の女神の前で待ち合わせって…分かり易いけど観光地で待ち合わせって大丈夫なのかな?



おかしいよね?



…おかしいよね?おかしいよね?



NYで颯に甘えるとか自由の女神の前で待ち合わせとかおかしいよね?



おかしすぎるって!



もうっ!とにかく甘えるなんて無理だし!



あたしは勢いよく机の上にある何かを飲んだ。


…わ、なんだこれ。



視界がぼやけて終いには意識が途切れた。


「柚來!」




あたしは机の上に置いてあるお酒を飲んでしまい倒れてしまいました―…

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