離してなんかやるかよ。

そして管理人さんが挨拶して部屋のカードキーを渡す。


ひと部屋3人で他の班の奴らはキャリーバッグを持って部屋に向かってる。


そんな中俺の班と先生は…


「…あ、しまった。部屋を1つ予約し間違えたわ。そうなると1人泊まれなくなっちゃう…」



「はぁ?」


日本語の上手な外人の管理人さんはとんでもないことを言った。



1人泊まれなくなっちゃうって…。


「俺達の中でひとりがこのホテルで泊まれないんですか?」


松本が目をパチクリさしてる。



そりゃあ驚くわ。


「ええ。1つの部屋3人用だったけど2人用にしてたわ」


…マジかよ。



NY着て早々1人だけ泊まるところがねぇって大丈夫なわけ?



いや大丈夫じゃねぇに決まってるけどさ。



俺達や先生が顔を下げてしんみりしてると…


「お父さん…!」



柚來が突如、さけんだ。



「あたしはお父さん達が住んでるところに泊めてもらうっていう手段は!だめですか…?あたしのお父さん達この辺に住んでるんです!」



柚來の両親の家―…



確かにそれなら大丈夫な気がする…



「無理だ。1人だけなんて無理だ
、それに明日や今日他に色々観光しないといけないんだ。それにその家からこのホテルまで間に合うのか?」



…あ、確かに間に合わない可能性がある。


「無理じゃないけど頑張れば間にあう!」



「だめだ」


「先生!そこを何とか!」


「だめだ」


柚來は先生と口論した挙句、諦め落胆して近くにあった椅子に座った。




「…じゃあ宇佐美さん。先生達は1人部屋に泊まるから私の部屋に泊まりなさい」


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