離してなんかやるかよ。


「…はぁ」


颯がため息をついた。



どうしたのかなぁ?


「助かった…。直谷まじサンキュー」


颯…。


三希ちゃんが密着されるの嫌だったんだ。



「三希、神崎と同じ境遇だから神崎だけ幸せになるとか嫌だ!とか言ってたけど。柚來気ぃつけな」



そして翼があたし達にそう言う。


神崎と同じ境遇?



そっか、颯と三希ちゃんもお父さんいないんだ。



「うん…」



三希ちゃんは悪い人だとは思わない。


むしろいい人だと信じてる。



三希ちゃんは颯が羨ましい。


それで妬んで颯とくっついた。



颯とくっついたら…三希ちゃんは幸せになるの?



やっぱり三希ちゃんは颯が好きなんですか―…?





そんなこんなあたし達はご飯を食べにハンバーガーショップへ。




そしてあたしと三希ちゃんは店で一番でっかい18段ぐらいのハンバーガーを頼んだ。





「柚來「鳳さん「「そんな食うから太るんだよ」」




そして直谷くんと颯が息ピッタリ。



いやいやいやっ!



あたしは好奇心で…食べようとチャレンジしただけでっ!



「全部食べれるかわかんないけどっ…」



わかんないからっ


残したら颯が食べてください!



なんて言えない~!



「食べれなかったら俺が食うから。なんて言わないよ?精々頑張って」



颯…っ。



この毒舌野郎…。




そしてあたしは意地でも全部食べようと思い食べた結果……



「吐きそうっ…。もう無理っ」



NYでお腹を抑え



「あれみんなっ!?」





颯は!?翼は!?


みんなは!?



あれ。みんないない~っ!!



みんな迷子になっちゃった…



どうしよう!



探さなきゃっ!!


< 311 / 373 >

この作品をシェア

pagetop