離してなんかやるかよ。
「…はぁ」
颯がため息をついた。
どうしたのかなぁ?
「助かった…。直谷まじサンキュー」
颯…。
三希ちゃんが密着されるの嫌だったんだ。
「三希、神崎と同じ境遇だから神崎だけ幸せになるとか嫌だ!とか言ってたけど。柚來気ぃつけな」
そして翼があたし達にそう言う。
神崎と同じ境遇?
そっか、颯と三希ちゃんもお父さんいないんだ。
「うん…」
三希ちゃんは悪い人だとは思わない。
むしろいい人だと信じてる。
三希ちゃんは颯が羨ましい。
それで妬んで颯とくっついた。
颯とくっついたら…三希ちゃんは幸せになるの?
やっぱり三希ちゃんは颯が好きなんですか―…?
そんなこんなあたし達はご飯を食べにハンバーガーショップへ。
そしてあたしと三希ちゃんは店で一番でっかい18段ぐらいのハンバーガーを頼んだ。
「柚來「鳳さん「「そんな食うから太るんだよ」」
そして直谷くんと颯が息ピッタリ。
いやいやいやっ!
あたしは好奇心で…食べようとチャレンジしただけでっ!
「全部食べれるかわかんないけどっ…」
わかんないからっ
残したら颯が食べてください!
なんて言えない~!
「食べれなかったら俺が食うから。なんて言わないよ?精々頑張って」
颯…っ。
この毒舌野郎…。
そしてあたしは意地でも全部食べようと思い食べた結果……
「吐きそうっ…。もう無理っ」
NYでお腹を抑え
「あれみんなっ!?」
颯は!?翼は!?
みんなは!?
あれ。みんないない~っ!!
みんな迷子になっちゃった…
どうしよう!
探さなきゃっ!!