離してなんかやるかよ。

「……帰るよ?」


「はいっ!わかりましたぁ~」


そして柚來は俺の手を握って俺も握り返して2人でホテルへ戻った。



こいつ―…



手不意に握られて平然で俺がいると思ってる?


「……ん、颯?なにするの?」



俺はベッドに寝転がったアイツの足に足の間に足をいれた。


「熱貰うから。じっとしとけ」

俺はあいつを抱きしめた。


半ば強引だけど、

そそったこいつが悪いんだよ?


俺をそそった責任はちゃんと取ってもらないと……


「チョコレートの香り……すやぁ…」



困んだけど?


なのに何寝てんの。


「っ無防備すぎ……」



すげー寝顔かわいい。


ったくそんな顔見せられたらほっとけなくなるだろ、ばか。



俺はそのまま柚來と寝たー……。

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