離してなんかやるかよ。

まぁ、そんなバカなところが好きなんだけどね。


さりげなく俺は柚來の手を握ってそのままコートに手を入れて



「…俺のもんだから、っていう証つけたから」


さりげなく呟く。


「つーかツリー超きれい!」


「え、なんてっ!?」


「ん、帰ったらキスしような」


「違うでしょ!それじゃないでしょ!答えて~!」



「…やっぱそれお前には似合わなかったな」


うるさいガキだから


お子様には


まだネックレスは早かったかもな。


犬の首輪のほうがよかった?


「…へ?」


柚來はネックレスを見つめる。



「……あ、ありがとう!大好きだよっ!」



柚來は俺にそっとキスした―…



「…やっぱ帰ったら襲ってやろ」


「えええ~!?」





落ち着きがなくて



近所迷惑な発狂を頻繁にしてうるさいけど



友達思いで親切な



こいつが、俺は好き。











俺とこいつのふわふわでほろ苦くて甘い恋。










fin.






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