離してなんかやるかよ。
♡居候する奴って
【颯side】
今日はバイトの日。
俺はカフェでバイトをしていてたまに帰るのが遅くなる。
俺は一人っ子で小学生の時に父さんが交通事故でなくなってからは母さんが俺を女手一つ育ててきた。
それもあって母さんには心配かけたくないが故に遅くなる日は母さんに迷惑かけないようにいっつも遅くなることを言ってる。
そして今日もバイトで帰るのが遅くなる予定だったんだけどバイトが早く終わってしまった。
んで、とくに寄りたいとこもなかったし今日は家でのんびりすることにして俺は家に帰る。
と家に知らない靴があった。
母さんも仕事だって言ってたし誰もいないはず。
最初は母さんが新しい靴買ったんだと思ったけど新しい靴にしてはすげえボロかったからすぐ違うってわかった。
俺の部屋から物音が聞こえる。
やっぱり誰かいんの?
「キャンディない!どこ行ったの?ないない〜!」
俺の部屋は玄関の1番近くにある部屋だからすぐ誰かいたかわかった。
しかもひとりで喋ってるし。
でもその声が
まさか聞き覚えのある声だとはな。
「ん〜?」
俺の部屋に勝手に入ったやつが俺の存在に気づいたらしくキャンディを探すのをやめて俺のほうを振り向いた。
「え…」
「うわああっ!出た出た出た!」
キャンディを探してたやつは叫んで瞬きをしている。