離してなんかやるかよ。


「あ、まさかお前」


俺はあいつに近寄る。

そしてあいつの両頬をぐいって片手で握ってみる。



「うげっ…さばるな」


なんだよ。

その顔。


そしてなんて言ってんの?



すげえ面白い。


今にも吹きそうなんだけど。



やばいって、まじで。


吹きそう…。



「なに?俺としにでもきたの?」


俺は笑いを耐えてあいつをいじる。


「しにったなぬを!?」


意味わかんねえ。


けどすげえ面白い!


しにった?

なぬを?


こいつ何処の時代の人だよ?


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