離してなんかやるかよ。


俺はたまたまTVに映る目がない黒髪のおじいさんをみてしまった。


しかも顔がすげぇ不気味で。



ぞくっ…


あまりの怖さに身震いする。




そして俺はつい足をすくめる。



今すぐ部屋に戻りてぇ。


「…あ、神崎!ゴキブリそこ!ほらほら!」



あいつは未だに手を握ったまま


ホラー映画にビビる俺にそう言う。


だけど俺は茫然。


ホラー映画が怖すぎて体が硬直している。


「ねぇ!つぶして!」


あいつは俺の目の前にきてもう一方の片手も握って上目遣いで恐ろしいことを言っている。


ねぇ、


それ誘ってんの?



なんかホラー怖かったけど一気に恐怖感消えたわ。

< 87 / 373 >

この作品をシェア

pagetop