離してなんかやるかよ。

「そう?いやでもほんと面白いから。よかったらLINE交換しようよ」


「えっっ!?」


ラインですか…。


そう言えば神崎とはまだLINEしてないな。


おんなじ家なのに今日交換しようとでも言ってみようかな。


「文化祭実行委員の話でいろいろ話すことあるし」


「あーなるほど」


そんなこんなであたし達はLINEを交換して教室に戻った。



あ、神崎…。


すると教室にはまだ神崎がいて寝ていた。


何時まで寝る気なんだろう。


さすがに起こした方がいいんじゃないの?


今は午後6時。


夕陽が沈んでる途中。


多分そろそろ暗くなる頃だし。




でもあたしと神崎ってそんなに、いや全く学校では話さないから松本くんがあたしが神崎起こしてるとこみたら違和感あるかな。



だけど起こしたほうがいいと思ったから


「神崎くん起きて!もう放課後だよ!」


くん付けで仲良くないふり。


いや仲良くないふりってもともとそんなに仲良しではないよ?


クレープ一緒に食べた仲だけどさ。



「あー……お前…。俺のこと好きになったの?」



神崎はそう言って顔を机に突っ伏したまま少し出す。



えっ!?

それは寝言!?


って寝言ってことにしないと松本くんにあたしと神崎が仲いいことがバレるじゃん!


それに好きになったの?って好きじゃないよ!


確かに神崎といる時はすごく楽しいしたまにこういうドキってさせる発言するけどそのドキッは恋じゃなくて



驚き。


急にそんなこと言われたらびっくりする。
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