《詩集》白の間に
水槽
『水槽』
たゆたう意識
揺らぐ水影
剥がれた鱗の辿り着く先
仰向けの僕はため息ひとつ
青い水面にあぶくがひとつ
届かぬ言葉を吐きました
絶えることも
凍えることも
飢えることもない
とても心地のよいとこで
隔てるものの正体は
眼には見えない水のよう
何故だか息が苦しいのです
たゆたう意識
揺らぐ水影
剥がれた鱗の辿り着く先
仰向けの僕はため息ひとつ
青い水面にあぶくがひとつ
届かぬ言葉を吐きました
絶えることも
凍えることも
飢えることもない
とても心地のよいとこで
隔てるものの正体は
眼には見えない水のよう
何故だか息が苦しいのです